OKINAWA CLASSIC HOSTEL / KUNIGAMISON OKINAWA JAPAN
沖縄最北端に位置する国頭村。
世界に誇るヤンバル国立公園を有しながらも、観光名所が集まる南地域の沖縄と比べて、日本、世界を通して認知の差を始め本来の国頭村の良さを理解されていない現状があります。この地において築45年の廃業したホテルをリノベーションするところからプロジェクトはスタートしました。当初躯体はやつれ、外壁にヒビが入り雨漏りもありました。潰して建て替えるのは簡単でしたが、地域再生の想いも強く、古き良き物を次代へ繋いでいきたいという気持ちからリノベーション(再生)という選択をとりました。古さを良さに変えるようにデザインされたホテルは、高単価設定のホテルから安価に宿泊できるホステルへと活路を見出しました。
YANBARU HOSTELのミッションはホテル事業を通して「地域活性化のシステム」を作ること。 第一段階としてはホテルが雇用と住居の双方向からサポートすることにより移住者を誘致しやすい入り口を作ります。次に村内における起業のサポートです。世界自然遺産登録にも積極的に力を入れている国頭村ですが、飲食店や宿泊施設の不足など国頭村が抱えている課題に対して、県内外の起業意欲のある人たちへアプローチを図り、物件探しや現地住民たちとのマッチングをサポートします。結果、雇用が増え、人口が増え、消費が増え、村の活性化につながる。地域の活性化なしにこのホテルの成功はありません。それこそがこのホテルの存在意義となるでしょう。